2018.11.07

スイングショルダー(ゴルフ肩)の原因と対処法

皆さまこんにちは。
院長の齊藤です。

今回のブログは肩関節周囲の痛みについてです。

 

肩の痛みで有名なのは五十肩や四十肩ですが、実は肩関節痛の原因はその他にも何種類もの病態が存在するのです。

その中でも今回は、僕が実際に経験した肩の故障
ゴルフ肩(スウィングショルダー)について書いていこうと思います。

簡単に言えば、ゴルフ練習のやり過ぎで起こる、肩関節周囲の損傷です。

そうです。わたくし練習やり過ぎてしまったようです。
治療家として情けないです。反省していますm(_ _)m

 

しかし、過度に練習をしたからといって、誰もがスウィングショルダーになるわけではありません。

日頃からちゃんとメンテナンスしてるからかもしれませんが、プロゴルファーは、毎日1,000球くらいは練習で打っていますが、肩を故障する事はほとんどないです。

 

では、なぜスイングショルダーになってしまうのか?
詳しく説明していきたいと思います!

 

ゴルフをした後にこのような症状が現れる方

 

* 肩甲骨の内側あたりに痛みがある
* 肩から腕にかけて痛みやしびれがある
* 首の周辺にダルさや、重く鈍い感じがする
* 痛みで左肩が下がっている(右打ちの場合)
* 肩甲骨周りの可動域が狭くなった

 

ゴルフ後に肩が痛い・・その原因は?

ゴルフをプレーした後や練習した後に、肩や肩甲骨内側に痛みを感じる人は、「ゴルフ肩」かもしれません。

 

「ゴルフ肩」は、ゴルフをしている人特有の肩の故障のことをいい、別名「スイングショルダー」とも言います。

 

肩の痛み方は様々あり、ゴルフをプレー中、テークバック時に左肩周辺に痛みを感じる。またはフィニッシュ時に右肩に痛みを感じるというパターンもあります。

 

スイングショルダーになる原因とは??

 

ゴルフスイングのテークバックでは、左の肩甲骨または肩周辺の筋肉が伸ばされ、同時に身体前面の左肩周辺の筋肉は、後側の筋肉とは逆に収縮します。

 

この動作で左の肩後側の筋肉が引っ張られて、大胸筋等の前の筋肉は収縮している時に、さらに肩を回したテークバックをしようとすると、肩後側の筋肉は過剰に引っ張られ、前の筋肉は過剰に収縮することになります。

 

そして、ダウンスイングの始動時に、伸びた筋肉は急激な収縮を始めます。

このように、スイング中の肩周囲の筋肉が【伸張】と【収縮】といった負荷を連続的,反復的に受けることによって筋肉にトラブルが生じ、遂にはスイングショルダー【ゴルフ肩】を引き起こしてしまうのです。

 

* テークバック時に、トップの位置を高くしようとする。
* 身体を必要以上に捻転させようとする。
* スイングの時に、頭を動かさない様にすることで、首の捻れが強くなる。

 

さらにこのような動きは、上腕や肩関節の前後の筋肉を過度に緊張させてしまいます。

前後の筋肉のバランスが崩れた状態でスイングすると、肩周辺の後側の筋肉や肩関節に過剰な負担がかかって、スイングショルダーはさらに悪化していきます。

スイングショルダーの痛みは悪化してしまうと、肩関節自体や関節の軟骨等にも損傷を起こすことがあるので、注意が必要です‼︎
また、今は大丈夫でも次のような人は、「スイングショルダー予備軍」です。

 

* 股関節が硬いため、腰がスムーズに回転しない人。
* 手打ちでスイングしてる人。
* 過去に、ゴルフ肘になったことがある人。
* 猫背などで姿勢が悪い人。

* 肩関節や股関節の柔軟性がなく、可動域が低下している人。

身体が硬い人や手打ちスイングの人は、スイングのテークバックの動きを、腰が回らないため肩でカバーしようとします。

 

トップを高くとろうとする人や、身体をより捻転しようとする人も、肩を過度に使ってしまうのです。

 

という事は、スイングショルダーは【無理のない正しいスイング】さえしていれば、決して発症する事はないのです。

 

簡単に言えば

ゴルフ肩になってしまった=正しいスイングができていない」

と考えて良いと思います。

 

《スイングショルダーの改善方法と予防法》

 

実はストレッチが逆効果になる場合もある⁈

 

痛みの改善には「ストレッチ」は有効なのですが、実はスイングショルダーに限ってはストレッチは逆効果になる場合があります。
と言うのは、ストレッチする場所を間違えるとスイングショルダーを悪化させてしまうことがあるのです。
基本的にスイングショルダーで痛む場所は、既に「筋肉が引き伸ばされている状態」で組織が炎症を起こしています。

 

過度に伸ばされて、炎症が出ている組織をストレッチで更に伸ばすことは、ほとんどが逆効果になり、症状を悪化させてしまいます。

 

ストレッチをするべき部分。それは「大胸筋」です。
 
スイングショルダーの場合、大胸筋が収縮していることが多いので、プレー後や練習後には大胸筋のストレッチをすると効果的です。

 

【大胸筋のストレッチの方法】

 

* 左の手のひらを左腰の後ろ側(ズボンのベルト辺り)にあてがい、胸が気持ちよく開くように、肘を真後ろに引いてください。30秒経ったら力を抜きます。これを3セット行ってください。

 

* ストレッチポールを利用する

市販されている筒状のストレッチポールを使います。ポールの上に仰向けになり、両腕をゆっくりと広げてます。これだけで力を入れることなく、リラックスしながら大胸筋のストレッチを行うことが出来きます。

正しいスイングを身につける!

 

ゴルフスイングが肩の痛みの原因となっている事から考えますと、最良の改善方法は肩に負担のかからない、正しいスイングを身につけなければならない。という事になります。

 

身体に負担のかからない正しいスイング

 

* 手首・グリップの力を抜く

手首やグリップの力の入れ過ぎは、前腕の筋肉を過度に収縮させる為、ゴルフ肘の原因にもなります。力み過ぎるとスイングが小さくなるので、無理に身体を回そうとしたり、肩をグッと押し込む動きによってスイングショルダーを発症させてしまいます。

 

* トップの位置は高過ぎない

トップの位置を高くしようとすると、左手で無理に押し込む動作が入ります。その結果、肩周辺の筋肉の負担が大きくなり、また無理に顔を残そうとするので、特に左首の筋肉に過剰な負担がかかってしまいます。

 

ゴルフスイングは、「肩より上に手を上げてはいけない!」
特に、四十肩や五十肩を患っている人は腕が上がらないので、ゴルフのスイングを縦に振ろうとしている人が多いようです。

 

肩が痛い人、肩関節が硬いくてスイングできない人は、クラブを縦に振り肩より上に上げようとします。しかし肩が硬く痛いのですから、肩より上に腕が上がらないのは当然です。

 

スイングを勘違いして、両手を肩よりも高い位置まで上げようとするから、腕が上がらないのです。上がらない腕を無理に上げようとすれば、当然のごとく肩を壊す原因につながります。

 

次の文は、中井学さんというティーチングプロの教えです。

 

「 ゴルフのスイングに両手を肩よりも高く上げる動きは存在しない、アドレスでの前傾姿勢をつくっているから縦に振っているように見えるが、腕は真横に振るのが正解 」


~ 中井 学 ~

トップを高く上げる意識がある人にとっては、とても違和感があるレッスンだと思いますが、肩に痛みがある人や硬い人には、肩より腕を上げない「水平素振り」を心がけましょう。

 

以上のことをまとめますと、スイングショルダーを予防するには

* 身体の柔軟性を身につける
* 特に肩関節や股関節の可動域を広げる
* 姿勢を正すこと
* 練習をやり過ぎないこと
* グリップは力まず、スイングは横振りにする

という事が言えます。

 

スイングショルダーの予防のためにも。また、ゴルフをずっと楽しんでいくためにも、以上のことを把握し、対策はしていた方が良いでしょう。

ストレッチや柔軟体操などを取り入れながら、柔らかい身体をつくりを心がけましょう!

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました( ◠‿◠ )

 

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