2019.07.14

気象病ってご存知ですか?

皆さまこんにちは( ◠‿◠ )

院長の齊藤です。

パッとしない天気がずっと続いていますね。
気温も低く肌寒いですし、日照不足でほとんどと言って良いほどお天道様も顔を覗かさない。

梅雨とはいえ7月中旬とは思えないですよね。
唯一夏らしい天気だったのは13日の土曜日くらい。

週間天気予報を見ても、向こう1週間は晴れマークは無い模様☔️
気温が高めなのがまだマシかなと言うところではあります。

この天気の影響により作物にも被害が出ているようで、スーパーでは野菜が高騰しているようですね🍆

日本気象協会が7月11日に発表した記事によると、梅雨明けは7月末以降との事。

8月からは厳暑が予想されるそうです。

やっぱり夏は夏らしく、お日さまギラギラでなきゃいけません☀️
梅雨明けが待ちどうしいです。

さて、今回のブログですが、前回に小松澤が投稿したお話しの続編になります。

梅雨時期になると、なぜ痛みが出やすくなったり身体がだるくなるかについて、少し詳しく説明していきたいと思います。

この時期、身の周りの方で、関節が痛い、体がだるい、頭痛やめまいする等の症状が出る人がいらっしゃるかと思います。

「今日は雨だから」とか「低気圧だから仕方がない」なんてセリフもよく聞きますよね。家族や友達に症状を訴えても、なんともない人には伝わるわけがなく理解してもらえないどころか「怠け者」扱いされたりすることも多々あるのではないでしょうか?

実はこれ、ちゃんとした症状名があり、天気が原因で起きる体調不良を、昔から「気象病」と呼ばれていました。

この気象病について長い年月をかけ研究を行い、日本で初めて「天気痛外来」を開設した先生が、前回のブログでも紹介した、愛知医科大学の佐藤純教授なのです。

なぜ気象病は起こる?
気圧の変化で、自律神経が活性化!

昔から、体調は天気に左右されることはわかっていました。しかし、昨今の生活習慣によって気象病になりやすい体質になったり、或いはゲリラ豪雨などの極端な異常気象(極端な気圧の変化)が多発するようになってきた為に、年々気象病の患者数は増加傾向にあるようです。

急激な気圧の変化により気象病は発症します。主に体調不良になりやすいのは急に気圧が低下した時なのですが、中には気圧が上昇した時に体調不良を訴える人もいるらしいです。

人間の体は気圧が変化すると、これをストレスを感じる為、それに抵抗しようと自律神経が活性化されます。

自律神経系には、交感神経と副交感神経があり、前者は主に血管を収縮させたり心拍を上げたりして体の機能を興奮させ、それに対し、もう一方の神経は逆に体をリラックスさせる効果があります。この両方の神経の調整がうまくいかないと、さまざまな体調不良の原因となってしまうのです。

気圧の変化に急激な気温差と湿度も加わると、症状が出やすいと言われています。
1日の温度差が10度以上、気圧の変化が1日で10hPa以上あると症状が現れるとの論文もあるようです。

特にこの梅雨の時期は低気圧が長く居座り、ジメジメと湿度が高くなることによって、自律神経働きが不安定になり気象病を発症しやすいのです。

また梅雨が過ぎれば台風のシーズンに突入です。台風は気圧の差が非常に大きいのでこの季節も気象病、天気痛の発症者が増えるようです。

そして昨今の夏場によく現れるゲリラ豪雨。
巨大な積乱雲が発生すると激しい上昇気流が起こります。と言うことは急激な気圧の低下が起こるため気象病を発症してしまいます。

よく天気が崩れる前にに「今から雨が降るぞ」と察知出来る人を見かけますが、そう言う方は気圧の変化に敏感で、気象病を発症しやすい人なのです。

ちなみに、天気の変化によって体調不良を起こすことをすべて【気象病】と言い、熱中症や花粉症も含まれるのだそうです。

気圧の変化をキャッチしているところってどこ??

では、気象病はなぜ起こってしまうのでしょう?
気圧の低下や上昇を、体のどこの器官んで察知しているのでしょうか?

仮説ではありますが、実は「耳が敏感な人が気象病になりやすいのではないか」と佐藤先生は考察していらっしゃいます。

鼓膜の奥にある内耳という、かたつむりのような形をした器官があります。これまで行ってきた数々の実験により、この内耳には気圧の変化を感じるセンサーがあるのではないか?と、先生は考えております。

気圧の変化を内耳で感じると、この器官のセンサーで感じ取った気圧変化の情報が脳へ伝わり、自律神経系を刺激させます。そして内耳のセンサーが敏感な人は、少し気圧が変化しただけでも過剰に脳に情報が伝わり、その結果自律神経が過剰に活性化されてしまい、様々な身体の不調を招いてしまいます。

ただ人によっては低気圧でも大丈夫な人もいますよね?
どちらかとう言うと、天気には影響しない人の方が多いかと思います。

どうして影響を受ける人とそうでない人がいるのかは、残念ながらまだ解明できてないとの事だそうです。

乗り物酔いしやすい人は注意が必要‼︎

気象病に悩んでいる人は、実は「乗り物酔い」にも悩んでいることが多いという傾向があります。内耳にある三半規管というところは、平衡感覚を司る器官です。乗り物酔いをしやすい人は、過剰にセンサーが働くため揺れに敏感です。

気象病は、気圧の変化という「揺れ」を内耳がに敏感にキャッチすると起こる?と先生は考え、乗り物に酔いになり易い人と気象病になり易い人はある程度重なるのではないか?と仮説を唱えていらっしゃいます。

乗り物酔いに似た症状、例えば頭がボーっとしたり気持ち悪くなったり、身体がふらふらしたりする症状などが現れるので、気圧に酔っている“気圧酔い”が考えられます。

エレベーターや飛行機に乗った時に耳がツ〜ンとしやすい人は、気圧の変化を感じやすい傾向にあるので、天気が悪くなると体調不良を感じやすいようです。

気象病・天気痛を予防するにはどうすればいい?

まずはストレスを溜めないこと。自律神経の乱れを防止するため適度に体を動かし、睡眠は充分にとり、なるべく決まった時間に食事するようにしましょう。

また気象病の人は、耳とその周囲が血行不良の傾向があるようですので、耳周りの血流を良くすれば予防する事が出来ます。

内耳の血行を促す方法として以下のマッサージを試してみて下さい。、

  • 耳の後ろや付け根の部分を指でマッサージしてあげること。
  • 耳を親指と人差し指で把握し、軽く引っ張りながら前後に交互に回す。
  • 耳を指で上下から潰して、約5秒ほど保持します。

また手首の内側シワの所から指三本分下に「内関」という穴があり、そこを押してあげると改善したりします。

さらに市販の酔い止め薬や、五苓散や抑肝散という漢方薬なども効果があるようですので、医師または薬剤師さんに相談してみるのも良いかもしれません。

まとめ

気象病や天気痛という症状を、初めて聞いたという方もいらっしゃると思います。

天気の変化による体調不良は「ただの気のせい」ではありません。今回のブログを読んでいただいて気象病に該当する方もいらっしゃるかと思います。

予め体調が悪くなりそうだと感じ取れれば、それだけでも様々な対策が取れるのではないでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます( ◠‿◠ )

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